伝えたいこと

ご存知のように我が園の劇の題材は、セリフの書かれた本から選ぶのではなく、絵本から選び、更に担任と子どもたちでセリフや動きなどを作っていくものがスタンダードです。

3学期のまとめの時期に『作り上げる活動』として,1年間やってきた絵本の読み聞かせ、朝の会の発表,歌、ごっこ遊び全ての活動の集大成として行うものです。教育はみんな『繋がっている』のです。

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至学館大学附属幼稚園の教育方針の中に「聞く、話す、読むから書くことへ」という分野があり、これは小学校に行っても,そしてそれ以降も子どもたちが生活していく上で、とても大切なことだと思っています。

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人の話しをしっかり聞ける子にしたい。皆の前で話せる子にしたい。読むことの好きな子にしたい。書くことの好きな子にしたいなどと、目標を持って進めています。

私は担任をさせていただいた頃、この劇の活動が大好きでした。
2番目に好きなのは運動会のリレー。3番目は合宿。そして4番目が和太鼓で5番目が竹馬。やっと竹馬が出ました!竹馬の絵本を書いたのにね!笑

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のちに大学院での研究課題を竹馬の実践的研究とし、あらゆることを調べました。
まず、竹から。
愛知県では今の豊田市足助町の竹林の竹は寒い地方で生育するため,竹そのものがとても強く、しなりが少ないため竹馬の材料には適しているそうです。そして、この知多半島も竹林の分布がたくさんあるそうで『竹』の研究者もいます。そして竹は神様と繋がっているものとされていて、民俗学の観点から見ても興味深く,民俗学にハマりそうになりました。しかし,足で稼ぐ研究ができるだけの時間がなく、幼稚園での教育の観点から『竹馬で遊ぶ』ことを中心に研究を進めました。

竹馬の歴史。
親鸞聖人の幼い頃の遊びとして,笹竹に跨って遊んでいる場面が絵物語に記されています。和歌などにも竹馬が取り上げられています。

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あー!今日は竹馬の話しではなく、劇の話しでした。『幸せの道草』はすぐに横道に話しがずれてしまいます。笑

木曜日、こすもす組のリズム室での劇の活動を覗いてみました。

素晴らしい群読から始まります。
子どもたちが心を込めてクラスの仲間と気持ちを合わせ、話し始めました。

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「ひとりのちからじゃちっぽけだけど、みんなのちからをあわせればげんきになるよ・・・」おー!最初から、なかなかいいじゃない!子どもたちはまだまだ、セリフは覚えられていませんが、必死で思い出したり(この思い出してる顔が可愛い!)小声でおともだちに教えたり、の場面を見ることができました。子どもたちの集中している姿を見ることができたのが何よりでした。

ここからどうまとまっていくのが楽しみになりました。子どもたちの応援も先生の応援もしていきたいと思います。

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