シリーズ『進化』①ー保育時間の延長についてー


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えんだよりでもお知らせしましたが、来年度の園運営で『進化』する点がありますので、少し、園の考え方をお知らせしたいと思います。

まず、保育時間の延長についてです。今年度までは水曜日と木曜日のみ14時30分までの保育時間としていましたが、全日14時30分とし、バス発車時間を14時50分にさせて頂きます。


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幼稚園は保育園と違って文部科学省の管轄ですから、小学校の時間割のように保育時間を考え、各学年に応じたカリキュラムで進めてきました。

その中でクラスの集団的な成長や個人の成長もよく見えて、それはそれで変わりませんが、週に2日、子どもたちの自主的な遊びを広げようと計画し、保育時間を長くしたのですが、子どもたちの自主的な遊びの時間が不十分だと感じていました。


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バスで通園する子はバスが到着してから一斉保育を開始するまで自由に遊べる時間になるわけですが、一緒に遊びたい子が、おそバスであったりすると自由遊びの時間が限られてしまいます。
また、年長者から年少者に伝えていく縦割りの遊びがほとんどなく、意識的にお膳立てしないと、伝え合いで成長できる遊びが成立しないような状況がありました。

昔は近所のガキ大将的な存在のお兄ちゃんやお姉ちゃんがみんなを束ねて、遊びの伝授をしてくれました。
また、そんな年長者に憧れがありました。
地域のお兄ちゃんお姉ちゃんは遊びを伝えてくれるミニ先生でもあったと思っています。


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現在では子どもの減少と孤立化で年長者に憧れたり、年少者を可愛がったりする子ども同士の関わりが希薄になってきたのではと懸念しています。
遊びの伝え合いは子どもたちの成長にとって必要なことであり、今後も大切にしたい時間でもあります。

これらのことが解消できるようにコミュニティアワーを考え、子どもたちの遊び時間を充実させたいと考えました。よって、午後の時間を充実させ、一定時間は縦割りの保育時間にしたいと考えました。


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この伝え合うことは年長者はわかりやすく、年少者に知らせることで遊びを広げたり組織できる力をつけること、また、憧れを持たれることで、ちょっといい気分になり、自分ってなかなかやるじゃん!と自己肯定感が高まることも望んでいます。

また年少者についても遊びを伝えてもらったり、優しくされたり、大きい子って素敵だな!と憧れる気持ちになり、自分が大きくなったら・・と見通しが持てるようにと思っています。


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尚、個人的な習い事の関係で早退するご家庭もあるかと思いますが、担任に知らせて頂き、対応していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。