『我が園の伝統』ー年長、フェスを終えてー

例年、運動会で欠かせない種目がクラス対抗リレー とソーラン。それに大型飛び箱のかけ上がりでした。

それぞれ、意味のある種目です。
今年度は種目を吟味して、かけ上がりはフェスではやりませんでした。
リレーのことは、先日、ブログでもこすもす組を紹介しましたが、自分だけが1番でもダメ!クラスのみんなで力を合わせ、バトンを繋ぐことが解って貰えたらと思っています。


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が「俺が走った時は1番だった!」という目に見えている現象に心が傾くのが、子どもで、それはそれで通り過ぎる成長の過程です。

1番になったり、3番になったりする中で、クラスで話し合ったり、悔しい思いをしたり、喜んだりするわけです。


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今年度もいろんなドラマがありました。
当日も転んでしまった子が幼稚園では泣かず、帰りの車の中から大泣きで帰った!という連絡帳をいただきました。お兄ちゃんやお姉ちゃんに慰めてもらってもなかなか、気持ちが直らない様子をお母さんが知らせて下さいました。


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涙が出ました!
悔しかったと思います。
真剣にリレーのことを考えてくれたからこそ、自分の責任だと思ったのでしょう。かけがえのない体験がきっとプラスの方向に動きます。
フェスの1日は通過点であり、まだまだ終わりではありません。
先生たちはきっとこの涙を無駄にしないことを考えています。

毎年、年長は行事の花形です。
そうでなければいけません。
年中さんの連絡帳に「ソーランは我が子でなくても感動し、子どもの思いが伝わってきます!来年も絶対無くさないで下さい‼️」と強い要望がありました。


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ソーランの踊りの中には、漁師さんの思いが入っています。
振り付けの中には、魚のかかった網を引く力強さ!かかった魚を集める仕草。色んな動作が含まれています。

鳴子踊りは、五穀豊穣の意味も込められています。

それぞれがわかっていくと、必然的に心の込もった踊りになります。
リレーと同様、ソーランも続けていきたいと思います。

フェスが終わり、幼稚園に帰ろうと坂を登っていくと、かんなちゃんとお父さんに会いました。


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お母さんがブロック委員さんのため、駐車場整理のお手伝いをしてくださいました。
そして、お父さんも卒園生!かわいい、かわいい教え子です!残念なことに、元気なとしき君の担任はできませんでしたが、よーく覚えています!
としき君に「かんなちゃん!よーく頑張ったね!ソーランもリレーも!」と声をかけました。そしたら100万ドルの笑顔で「うん!ありがとう!先生、やってくれて(フェス)まじ、感謝だわぁ〜」と言って下さいました。もう一言二言話しをすると多分、彼も私も泣けてきそうで早々に離れました。笑

連絡帳の中にも感動した!成長を感じた!開催に感謝!という声が多かったです。

短時間で分散、人数制限と縛りの多いフェスでしたが、一人一人の子どもたちの体験が今後の成長に欠かすことのできないものになることを信じています。


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