巣立ち

附属幼稚園や大学第一体育館の下に、毎年、ツバメがやってきます。

今年もたまごからヒナが孵って、巣立つ時期になりました。

年長のしあわせ先生の中村先生が「今、何羽か巣立ったんだけど、あれだけ残ってるんです。
(空を見上げて指さし)あのツバメも飛び方下手ですよね?今、巣立ったんですよ。でも、あの飛べないツバメはどうなっちゃうんでしょうか?」と心配していました。


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しばらく見ていると、親ツバメがやってきました。ツバメ語で「飛んでごらん!お母さんが見てるから!勇気を出して!」と言っていました。

でも、子ツバメはせっかくお母さんが教えてくれてるのに、餌を運んで来てくれたと思い口を開けます。

自分で毛繕いもして準備は十分だと思うのですが、飛び立てないでいました。

 

気になって、給食を食べ終え、また、見に行きました。


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丁度、さくら組のお友達が竹馬で遊んでいました。
みんなもツバメが気になっているようでした。


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子ども「園長先生!あのスズメ(ツバメね!)お母さんにおいて行かれちゃったんだよ!」
私「(あわてて!)違う!違う!おいて行っちゃったわけじゃないよ!
ちゃんと、飛び方、教えてたもん!
お母さんはおいていかないよ!」
と伝えました。

心の中で私は『昨日のブログのローマ法王を思い出して!お母さんは子どもを見捨てることはない!尊い命、存在なんだよ!』と思いました。

そしたら、ゆいちゃんが「そうだ!あんなに高いから怖いんだ。ゆいの竹馬と一緒だね!ゆいも最初怖かったもん。」と自分の体験を教えてくれました。


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私「じゃあ、どうしてこんなに上手に乗れるようになったの?」

ゆいちゃん「頑張ろう!って思ったの。そしたらできるようになって、練習して。ツバメはあんなに高いから怖いんだと思う。階段作ってあげたらできるかもしれない・・・」

私「ツバメは飛べるから大丈夫だよ!きっと心配して、お母さんがまた、来てくれると思う!」と伝えました。

 

中村先生は帰りがけに「あのツバメあのまま巣立たないでいたら、餌も取れなくて死んじゃうんでしょうかねぇー?」と違った心配をしていました。

「どうか諦めないで、勇気を出して飛んでみて‼︎君にはできる力があるんだよ‼︎」とツバメ語で伝え、職員室に戻りました。


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